ジャクスタピクチャーズ Juxta pictures の意味
ジャクスタとは、ラテン語からきており、英語では「side by side」という意味である。日本語では、「並列する」と訳されているが、映画作りでは「共生する」ことを意識したい。
ジャクスタピクチャーズは、いろんなものが同時に共生する映画を作り出していきたいと思う。文化、価値観、言葉、そして人間が、隣どうしで共生する世界を映像の中に写して出していきたいと思っている。
映画の構成方法で、ジャクスタポジション(juxtaposition)という手法があるが、それは、時間と空間のジャクスタポジションであったり、登場人物のジャクスタポジションであったり、メタファーや表象のジャクスタポジションであったりするが、映像製作の方法について言えば、フィルムとDV、ドラマとドキュメンタリーの、どちらかを選ぶというのではなく、素材に応じて、これらの二つの世界を行ったり来たりできれば、映像作家として幸せだと思う。
山崎博子 Hiroko Yamazaki 監督プロフィール
1951年、大阪に生まれる。関西大学ドイツ文学科在学中は演劇部にて活動、また当時のドイツ映画における女性監督の存在を知り、勇気付けられる。卒業後、広告代理店で働くが、80年に映画留学を決意して渡米。ニューヨークのコロンビア大学を経て、UCLA(カリフォルニア大学ロサンジェルス校)大学院・フィルムスクールにて学ぶ。16ミリやビデオの短編を作り続け、89年に、「ジャクスタ」で、ロサンジェルス女性映画祭最優秀短編映画賞(リリアン・ギッシュ賞)を受賞。角川春樹監督「天と地と」、蔵原惟繕監督「ストロベリーロード」の北米ロケのスタッフとして活躍する。91年、「ぼくらの七日間戦争2」の監督・脚本をするために、11年近くに及んだ米国生活を終え、日本に帰国。日本映画監督協会では、女性として初めての理事を務める。女性映画人の集まり「女正月の会」の発起人メンバー。他の作品に「夕暮れ時」「いのちの生まれる時、ブラジルにて」などがある。
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